もう10年くらい前になるでしょうか?
パリに住んでいる頃には、春・秋になると、よく「Gally 農園」というところによく収穫に行きました。
「ガリ農園」と呼んでいるのですが、春には「いちご」や「さくらんぼ」。
秋には「りんご」を穫りに、よく出かけていた、一般の人が収穫出来る畑です。
その他にも旬の野菜がたくさん穫れます。
この時期、主人は忙しく留守が多いので、週末も私が何処かへ連れて行くのが、お決まりのパターン。
「おばあちゃん家の畑のキュウリ、おいし〜い!」と、トトロに出て来るセリフを使って、子供達にはイメージさせ、誘っていたものです。
パリとは違って、広大な土地。今では見慣れたものですが、小さかったのもあり、アクティブに動いていた時ですから、親子共々、羽を伸ばす事が出来る場所でした。
その時は、5月の後半か6月上旬。もう滑り込みセーフで行った「ガリ農園」 。
結構、よく探さないと、「いちご」も「さくらんぼ」も見つけるのは難しくなっていました・・・
でも、せっかく来たんだからと、一生懸命探していると、長女が「トイレ!」と・・・
広い畑。しかも日本と違って、トイレの数が少ない!
それを見計らって、最初にトイレに誘ったのに「行かない!」と言ったすぐあとの事・・・
長男もあっちへ行ったりこっちへ行ったり、スムーズに事を運ばすのが、難しかった頃ですから、長女の一言にご立腹の私。
しばらく放っておいたら、案の定・・・
時の流れに身をまかせさせ・・・自然乾燥させました。
そのあと、長男の大好きな「さくらんぼ」を取りに行き、やっとどうにか小さな籠ですが、盛れるくらいまで頑張って摘んで、「さて帰りましょう!」と長男の顔を見たら、なんと!目が腫れている〜!
今思うと、これが最初のアレルギー反応でした。
白目が腫れちゃって・・・
急いで帰る事にし、取った「いちご」と「さくらんぼ」を持ってレジへ。
順番が来て、お金を払おうとしたら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お財布が!!!! 無い!!!!
もうこの時点で、自分の事は自分がよく分かっています・・・
あだなが、「サザエさん」だった事もあった、私。
「家に忘れた」とも言えないので、「ちょっと、車に忘れちゃって・・・」
と言って、一応探してみたのですが、やっぱり無く・・・
寂しく帰えることに・・・
正義感の強い長女が、「お財布忘れちゃったって、言いに行かなくてもいいの?!」と私に言うのですが、重傷の長男もいたし、広い畑。
申し訳なかったのですが、そのまま帰らせて頂きました・・・ すみません。
結構、気温も高かったこの日。
帰りの車の中でもとても痒がり、かいちゃダメ!というのですが、なかなか難しく・・・
私は運転しているので、大きな声で注意する事しか出来ず・・・
「本当に、何をしにいったのだろう?」と情けなかったのを思い出します。
『骨折り損のくたびれ儲け』。
ポジティブシンキングな私としては、あまり認めたくない言葉ですが、この言葉を聞くと、ついこの事を思い出してしまうのです。
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