2015年11月28日土曜日

タイムタイマー

  先週の金曜日、長男の学校で、先生方との面談がありました。これらは、定期的に行われるものですが、9月の新学期に入ってからは、初めてでした。

週半分の寄宿舎生活は、生活のリズムを整えることや、好き嫌いをなくすこと、又、ノンタンもまだ小さいので、私の負担を軽減するなども考えて下さり、学校が提案して下さいました。

その中でも一番は、家に帰ってきてから、自由に過ごしてしまう時間の使い方を整えるためだと思われますが、水曜日には、待ちに待って帰宅するものですから、又そこからパソコンやDVDを見たり、絵を描いたり、ベッドの上でおやつを食べながらのカウチポテト的な生活をはじめてしまうのです。

「明日、学校だから、もう寝なくっちゃ!」みたいな考えには、残念ながらならないようです…

最近では、すっかり落ち着いて来た長男に、トイレを汚すこと以外は満足だった私は、あまり口出しをしなくなっていたので、今回の面談では、反省させられました…

まず、自宅から送り出す木曜日と金曜日は、授業中も眠そうで勉強に身が入らないとのこと…

そして、みんなで食べる昼食から始まる月曜日なのですが、ついつい遅めの朝ごはんになってしまう所に、しばらく日本食が食べられないだろうと思って与えてしまうおにぎりなど…

それを良いことに、苦手な学校での昼食を食べないらしいのです。

朝、食べない朝ごはんのパンなどを、自宅から持っていくのですが、それをロッカーに隠し、昼食に充てようとするなど、かなり彼なりに頭を使っているようです。

いずれのことが、長男のようであった別の男の子が、学校の寄宿舎生活をはじめて、とても良く改善されたらしいので、「長男も絶対変われる!」と励ましていただくのですが、週の半分と言うのと、やっぱり食べ物に関してはフランスと日本人の差はあるかなと思いますが、現に学校に泊まっている間は夜も早く寝て、朝は元気に!お腹が空けば、今まで口にしたこともないカモのステーキも食べられる事は分かっているので、後は我が家での頑張りだと言うことになります…

面談中は長男も同席。タイムタイマーと呼ばれる、時間が赤い印でビジュアル的に示されて、自分が使う時間など、先の見通しがつくので、自閉的傾向にある子には、とてもいいタイマーです。

日本人学校時代も使っていましたので、よく理解はしているはずです。

この時間は、自由時間。これが鳴ったら授業開始など、授業時間内にメリハリをつけるには、モッテコイ!

それもあって、自分の都合のいい時間は、隙を狙って時間を延長し、都合の悪い時は、短縮したりと、悪知恵も随分働いているようです。

「そんな事も出来るようになったのか〜!」と、半分感心している私ですが、そんな事を言っている場合ではありません。

面談の最後。もう昼食の時間に差し掛かっていたのですがに、「質問は、ありますか?」と聞いて下さったので、このタイムタイマーを買えるかすぐさま質問。

すると、ロッカーの中から、出してきて、「長男の為になるなら…」と、一つ譲って下さいました。

こんなにいいものを頂いたのだから、私も頑張らなくっちゃ…

プレッシャーですが、義務教育を終え、ちょっとホッとしてしまい、最近自由にさせてしまいがちでしたので、又気を引き締めて、長男にも目を向けていこうと思ったのでした。


日本でも、ネットで買えます!



2015年11月25日水曜日

気分はお姫さま

 先週の日曜日、天気が良かったので、ノンタン七五三の写真を撮りました。

この日の為に、長女の時の着物一式を、持って帰って来ていました。

9月に3歳になってから、急にお口が達者になったノンタン。

どこで、覚えたの?と言いたくなるような、大人っぽい口調で、時には吹き出したり、追いつめられたり、こちらもタジタジです。

そんなノンタン、七五三の着物を素直に着てくれるか、心配したのですが、「お姫さまみたいなの着る?」と勧めたら、見事乗ってくれ、無事に写真撮影が出来ました。

「お姫さま」と言ってもドレスではなかったので、どう反応するか、微妙だったのですが、庭での撮影も思いの外、機嫌良く成功。どうやら本当にお姫さまになった気分で、普段達者なお口は終始つぐんだまま。時折、喜びの声を動物の鳴き声のように表現しただけで、とても満足したようでした。

でも何故、心配したのかと言うと・・・

思い起こせば12年前。あの日はあいにくの雨模様。

5歳の長男と3歳の長女の七五三をした時のこと…
私も初めての二人揃っての行事と張り切った上に、当時は日本に居たものですから、着付けは美容院、写真撮影は写真館で、とついついハードスケジュールを組んでしまったのですが、それにしては頑張ってくれた我が子達たち・・・

しかしその頃、紫色にハマっていた長女は、アイシャドーも口紅も「紫がいい!」と言い出し、美容院のおばちゃまを困らせたのでした。ところが、気の効いたおばちゃまは、見た目は紫だけど、塗るとピンクになるという魔法のような口紅を持って来てくれて、無事にメイク終了…

か、と思いきや写真撮影の時には、つれないお兄ちゃんに便乗してぐずぐず悲しいモードに入り込んでしまった女優の長女。

どうにか、写真にだけは納まろうと必死の主人と私も、顔は、てかてかで汗びっしょり。

その後、神社に行く時は大雨になり、傘をさしてのお参りだったのですが、そんな時は優しい長女まーちゃん。上手く傘をさせないお兄ちゃんに、一生懸命差し出していたのが印象的でした。

終わりよければ全て良し。そんな思い出で終わった一日でした♡

そして、所変わって、パリのノンタン。2歳でアナ雪のファンになり、そこからお姫さまを意識しはじめ早3歳。

ある時、夜空にきれいに現れたまんまるお月さまを見て、「わぁ〜!おひめさま〜!」と。「お」と「さま」は合ってるけど・・・www

主人が電気屋さんの「ダーティー」に行って来ると言うと、「私も行きたい!パーティー!」と・・・www

今週から零度を行ったり来たりするくらい寒くなったので、厚手のジャンパーを買いに行くと、真っ先にドレスに目が行き、「これが良いんじゃない?!」と自らセレクトし、どうしても試着するときかない。

気分はいつも、「お姫さま」みたいです。

そしてそんなお姫さま、反抗期で何でも「やだ!やだ!」。朝の着替えも一苦労な今日この頃なんです。幼稚園に行く時も、ワンピースなら素直に着替えてくれる感じです。

そこで、またまた思い出した!

長女は紫の後、ピンクにハマり、ピンクの洋服じゃないと朝は機嫌が悪い。

当時、長男の付き添いで毎日学校に出かけていた私は、事がうまく運べるようにと、 タンスの引き出しの一番上にはピンクの洋服を入れていたものでした。

ノンタンの七五三で、色々懐かしく思い出した子育ての日々。

あっという間の3歳ですが、あっという間の子育ての日々であった事も実感しつつ、健やかに育ってくれて、無事に過ごせる毎日を、今また改めて祈るのでした。

お姉ちゃんのお下がりの着物でポーズ


よく見たら、頭で支えてる〜ww




2015年11月24日火曜日

こっちに居るからチャレンジする事②

 我が家の子供達は、みんな「メロンパン」が大好きです。日本に帰ると、1日置きくらいに買っていると言っても、過言ではないかも…

ホームベーカリーがあるんだから、作っちゃえばいいのに、と頭の中では思うのですが、どうも私の中ではパンの上に乗せるクッキー生地の部分が、簡単・単純とは行かなく、まだ1回しか作っておりません。それも、発酵がうまくいかなく、ちょっと失敗。見た目は悪くなかったのですが、こちらはまだまだ修行が足りないようです。

このホームベーカリー。実は、一番作りたいものがあったので、実家の父が趣味でパン作りに励んでいた矢先に、私が頂いて来ちゃったんです。

それはパンでは無く、「お餅」。

「お餅」が大好きな長男。多くて2袋の切り餅をもって来るのが、精一杯。2袋なんて、すぐ無くなっちゃいます。「お餅が好きな時に、気兼ね無く食べられたらいいだろうなぁ〜♡」。そんな想いを知った父は、可愛い娘と孫の為に、手放してくれたのでした。

そして、本来はホームベーカリーですけど、我が家では、もっぱらお餅つき機として使われていたのでした。

ですので、できるお餅も1回で3合まで。冷凍までは出来ず、3〜4日でなくなってしまいます。

磯辺餅にはじまり、力うどん、おでんの巾着餅に、お好み焼きのトッピングなどなど…

本当に贅沢に使えて、感謝感謝です。

そして当然もち米も、こちらの日本食スーパーで、白米同様手に入りますので大丈夫なんです。

ある時、日本から来た友人にお好み焼きを出したら、「美味しい〜!」と言ってもらい、彼女云く、特にお餅が美味しいと言うのです。「日本の切り餅と違う!」って感じだと…

ずーっと自分で作ったお餅を食べていたので、切り餅の味を忘れてしまっていましたが、帰国した時に食べたら、なんだかツルツルしていて、彼女の言っている意味が分かりました。

形はいびつだけど、やっぱりつきたては違うんですね。これも含めてぜーんぶ味かと…

でもきっと日本に居たら、メロンパンもお餅も、わざわざは作っていないかなぁ〜。

こっちに居るからチャレンジしてみる、み〜んな良い経験です。

はじめてのメロンパン。

みんなお餅、大好き〜♡

2015年11月13日金曜日

こっちに居るからチャレンジする事①

 毎年、大量の日本食を持ってきますが、残念ながら数には限りがありますし、持って来れない物もあります。

日本にあって、こっちにない物なんてたくさ〜んありますが・・・

そこで、久しぶりに「これ食べたいなぁ〜!」と思って、こっちに居るから作ってみる物を、今週は二つばかり作ってみました。

それは、「カステラ」と「カレーパン」。疲れた時の甘い物と、ビールの時の辛い物。どちらも欲しい!

我が家は、パリから30キロほど離れた郊外なので、パリに行けば売っている物でも、なかなか手に入れるのは難しいのです。

最近はインターネットで検索すれば、気になるレシピもほとんど見つけられる時代。ネットで探して自分が1番良いようにアレンジして作ってみます。
良いようにと言うのはもちろん、簡単・単純という事です。

「カステラ」も電動ミキサーかフードプロセッサーで最低10分混ぜるコツさえ守ればOK。「カレーパン」も、今ではホームベーカリーがあるので、だいぶやる気にさせてもらっています。

そして何より大事な事は、材料がこちらでも普通に揃うという事です。

「カステラ」は、卵、お砂糖、強力粉、はちみつ、牛乳。
「カレーパン」も、パンを作る強力粉をはじめ諸々、&キーマカレー。

キーマカレーは、わざわざ「カレーパン」のためと言うよりは、たくさん作って一日目はごはんで頂き、残りをリサイクルとも言えますが・・・

カレーパンを揚げる時に使う日本のパン粉は、日本食材屋さんで手に入れるようですが、豚カツなどでも使うので、我が家では常備しておきます。

そして最後に、食べてくれるみんなが喜んでくれる事です♡

「カステラ」も「カレーパン」も、み〜んな好きですよね♡

今回、どちらも2サイクルして、「カステラ」は、2個。「カレーパン」は、16個作り、9個冷凍しました。ママも、おやつの貯金が出来て、一安心♡

「カステラ」は、一回で大きな物を作ってもよかったのですが、その場合、フードプロセッサーのキャパを超えてしまい、大きなボールで電動ミキサーになり、自分がかり出されると言う理由から、今回は恥ずかしながら2サイクルしてまでも自分の時間を取ってしまった私・・・そんなゆるくても、美味しく出来てくれるところも魅力なんですよね。(笑)そして、型は新聞紙で大小作り揃える手軽さも気にいっています。

まだまだ、作ってみたい、日本独自の食べ物。

きっと日本に居たら、これらの2つを作る事はなかったかなぁ〜なんて、毎回思うのですが、手軽に日本の味を楽しめる事が出来るようになり、かなり満足している私です。

これからも「これ食べたいなぁ〜」の思いで、少しずつ日本の味にチャレンジしてみたいと思います!

フードプロセッサーに作らせたカステラ

ホームベーカリーにお世話になったカレーパン




2015年11月4日水曜日

カワイイ間違い♡5

 今日は水曜日なので、ノンタンは給食なしの午前中のお迎えです。

フランスでは去年まで、水曜日の幼稚園・小学校はお休みが当たり前でした。スーパーやレストランなどには子連れのお客さんが多く、「ああ〜、今日は水曜日かぁ」なんて思っていました。その代わり、体育の授業がそれほど多くないこともあって、水曜日はアクティビティな習い事をする子供たちが多く、その名残か、今年も午前中のお迎えは多いです。

いつもは、私ともう一人のマダムしか居ないのですが、今日は沢山の人が門の前に居て、孫のお守のおじいちゃんおばあちゃんもいっぱいでした。

そして、子供を引き取るのも順番待ち。先に出てきた女の子のお母さんが、子供を見るなり「いったい、どうしたの⁉︎」と言っていたので、つい目をやってみると、あらあら泥だらけ…

乾いてはいるのですが、どうやら水溜りに入っちゃったみたいです。

お母さんも笑っていましたが、私もその微笑ましい光景に、ついつい笑ってしまいました。

我が子は変りなく朝と同じに出てきたので、いつものように「どうだった?楽しかった?」と聞くと、「アイス食べるの〜!」と。「寝ても覚めてもアイスなのね〜。」と思いながら車に乗せると・・・「あれっ?」

左膝のタイツに、大きな穴があいているではありませんか?

「転んじゃったの?」と聞くと、「うん、転んじゃった…」と。

「仕方ない。良いものは履かせられないわ〜。」なんて思って走り出したのですが、いきなり「幼稚園は何処〜!何処行っちゃったの〜!」とノンタン。

いつもはそんなこと言わないので、不思議に思っていると、「幼稚園に行く〜!返して〜!」と泣くのです。

何のことかよく分からず…

すると、「くろいの返して〜!くろいの〜!」

どうやら、左膝にぽっこりあいてしまった穴の部分を、取りに行こうとしているようで…

自分でも車に乗ってから、はじめて気が付いたんでしょうね。

最近、パズルにハマっているノンタン。

あまりにも、きれいにまあるい穴があいてしまったので、パズルのピースのように、はめれば直ると思ったみたいで・・・そして、転んだ時に幼稚園に落としてきちゃったと思ったみたいです。

子供って面白い♡

幼稚園には、な〜んにも忘れてないんだけど〜www

今日の、カワイイ間違いでした。

まだあまり履いてなくて、もったいないから、直してみるね。







2015年11月2日月曜日

トゥーサンのバカンスを終え

 昨日、11月1日は「ラ・トゥーサン」と言ってキリスト教の祝日に当たります。そして子供達は、2週間のバカンス、最後の日でもありました。トゥーサンの日は、フランス人も日本のお盆のように、家族でお墓参りに行くそうです。そして、持っていくお花は、菊の花。お花屋さんや、スーパーの入口には、菊の花が沢山置いてありました。

我が家のバカンスは、主人が仕事だったため、特に予定はなく、のんびりと過ごしました。

1週目は学校があった長男。2週目に、中学校の時のお友達親子を招いて、久しぶりの食事をしました。相変わらずマイペースな彼は、食事の時だけを一緒に過ごし、その他ほとんどは自室で… 
長女は、苦手な数学を教えてもらい、ノンタンはワガママを言っても怒られないで遊んでくれる最高のお兄ちゃん二人(長男を除く)を従え、ご満悦でした。
しかし長男も、何日も前からお友達の名前を何度も口にして、楽しみにしていた様子。きっと、心は遊んでいた事と思います。
そして、バカンス中毎日のように「学校お休み」と訴えるように言いに来ていたのに、今回は何も隠さずに、素直に学校に行けた長男には感心しました。

長女はバカンス中、なにかと友達と予定を立てては出かけて行き、ハロウィンの日も遅くまで遊んで来ました。受験生の歳になって、やっと今までの日本贔屓から比重がフランスへと移り、只今青春謳歌中!勉強に遊びに大忙しのようですが、その他の時間はソファーに凹みが出来るほど、座って過ごしておりました。

そして末っ子ノンタンは、まだまだ誰かに遊んでもらわないと、欲求不満気味。気が向いたときは、劇団ひとり状態。お人形と一緒に一人芝居をして遊んでいますが、大体は「ママ〜!一緒に遊ぼう!」と言ってきます。

そんな彼女にとって今日は、待ちに待った幼稚園だったようで、朝も早よから5時半に起き、歩いて10分で着く、8時35分からの幼稚園に、8時前から「行く行く!」と駄々をこね、「朝ごはんを食べてからね」となだめても、「ヤダ〜っ!だって、幼稚園行くんだも〜ん!」とききません。結局ほんの少しのシリアルを口にして、ゆっくり歩いて行くからいいかなぁなんて思って、ちょっと早めに家を出たのでした。

ゆ〜っくり歩いたつもりなのですが、幼稚園の付近まで来ても、なんだかいつもと違った感じ…やっぱりまだ早いのか、人が少ない。
でも、門も開いて中にも先生と園児がいたので入って行くと、ノンタンのファンだと言ってくださる先生二人が、「私よ、私が〜っ!」と漫才のようにお出迎え。何よりも構って欲しいノンタンは、初めてのことではないので、横目でチラッと戸惑う素振りさえ見せているような感じです。

そして、先生がなにやらリストをチェックし始め、「ノエミは、申し込んでいる?」と聞かれ、何の事かと私も「???」。

どうやら、35分前までは、働いている親などの為の学童保育の時間であり、申し込んでいないと入れないらしいのです。

そう言えば長女も、私が長男の学校に付き添っている時には登録して、始業前から預かってもらっていました。

「やっぱり、ちょっと早かったんだ〜。」

あんなに熱烈な大歓迎を受けたのに、ちょっと早いから、外で待っててとお外に出されてしまったわたしたち…

その意味がよくわからなかったノンタンは、またまた「ヤダ〜!行く〜!」と言い出しましたが、窓越しで中にいるお友達を見ながら待っていたので、5分待てました。

そして、お迎え行って握ったノンタンの手は、いつもより暖かい!

やっぱり、早起きしたから眠いんだ〜。

おやつに大好きなアイスを食べて、直ぐに夢の中へ…

それでもなんだか嬉しいママでした♡